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鍼灸天満月

お知らせNews

2024/12/15

鍼灸コラム

過敏性腸症候群(IBS)と東洋医学的アプローチ☯

「人を見て人を診る」ひとりひとりに向き合う

過敏性腸症候群(IBS)では、お腹の症状(腹痛、便秘・下痢、膨満感、便意切迫感、胃のもたれ、食欲低下など)や全身の症状(肩こり、頭痛など)やメンタルの症状(イライラ、抑うつ感、ストレス症状など)とカラダだけでなくココロにも大きな負担となります。
 
 
東洋医学には、「心身一如」という言葉があり、古くからココロとカラダを切り離さずに考えてきました。
 
「人を見て人を診る」
 
「病を診てさらに人を診る」医療であり、心身に優しい治療といえます。
 
つまり「その人」ひとりひとりに向き合い診ることを重視します。
その人の自覚症状から、問診・四診(望診、聞診、問診、切診)を大切にして治療方針(治法)をして自然治癒力をサポートします。
 
根本の原因は何なのか?とじっくりと診ることを大切にします。


過敏性腸症候群(IBS)と体質

東洋医学では、五臓の「肝」「脾」「胃」の働きを重視します。
 
 
✅胃腸が弱いタイプ
生まれつきでもともと胃腸が弱い

食欲不振、お腹の張り、腹痛、倦怠感、疲れやすい、むくみ、めまいなど。
胃腸虚弱で食べ物からエネルギーを作れないことが多く、体力的にも疲れやすく、ちょっとしたことで下痢や便秘になりやすくなります。また、消化に負担がかかるものを食べると下痢や便秘になりやすい。脾胃気虚体質)
胃腸機能(脾胃)に働きかけ、丈夫にするように治療していきます。


ツボ
足三里、陰陵泉など
 
 
ストレスタイプ
ストレスなどの精神刺激により、下痢や便秘を繰り返す

胃痛、腹痛、お腹や胸の張りなどや、イライラ、憂うつ感など。
ストレスや情緒の変動で、気の巡りが悪くなると、自律神経が失調し交感神経と副交感神経のバランスが悪くなり、ちょっとした刺激にも過敏に反応しやすくなり下痢や便秘になりやすくなります(肝気鬱滞体質
気の流れを整えるように治療していきます。

 
ツボ
太衝、合谷

 
環境の変化で胃腸不良をおこしやすいタイプ
もともと胃腸が弱くストレスにも敏

胃痛、腹痛、食欲不振、お腹や胸の張り、イライラ、憂うつ感、ゲップ、肩こり、頭痛
もともと消化器系が丈夫でなく、ストレス、食生活の乱れ、冷えなどの影響で自律神経系の機能を制御できず、ちょっとした緊張や不安で体調を崩しやすい体質です。肝脾不和体質)
心身のバランスが安定するように穏やかにし、胃腸機能(脾胃)を高めつつ、ストレスを和らげていきます。
 
 
ツボ
合谷、太白など

 

鍼灸で心身のバランスを整える

お腹の痛みや不調が続くと、メンタル的にも不安が増し、またそれがストレスへと助長され、負のスパイラル状態に陥りやすくなります。
 

胃腸虚弱のために自律神経の乱れが腸に出やすいのか…
自律神経の緊張状態が強いために腸を崩しているのか…

 
鍼灸治療では、ストレスによって高ぶりすぎた気を静めたり、落ち込んだ気を高めたり、働きが低下した胃の機能を高めたり、逆に亢進した腸の機能を抑えたり、バランスを取り戻すようにします。
 
 
 

鍼灸の得意とするところは治すのではなく「整えること」




その人のライフスタイルに寄り添い
ホリスティック(広い視点)を持ち
お一人おひとり自然治癒力を信じる

東洋医学的アプローチで、心身のバランスを整えることにより、自然治癒力を目覚めさせ、昨日よりも今日が健やかに過ごせるようにと願います。

 
 
ココロとカラダの底力をあげていきましょう。
 
 
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