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鍼灸天満月

お知らせNews

2024/11/10

鍼灸コラム

ココロの幸せは腸で決まる~過敏性腸症候群(IBS)とのつきあい方

互いに対話しあう脳と腸

「腹が立つ」
「腹の虫が治まらない」
「腹を割って話す」
「腑に落ちない」…
日本語には私たちのココロ(脳)とお腹(腸)を結びつける言葉がたくさんあります。
 
そんな腸の働きは、脳が司令を出しているのではなく、腸が判断して自らコントロールしているといわれています。
脳のようにたくさんの神経ネットワークで、脳からの指令がなくても独立して活動することができます。
腸は、脳と密接に影響し合う「脳腸相関」が成り立っていて、腸は「第二の脳」とも呼ばれます。
 
脳腸相関とは
脳から腸に向かう信号
腸から脳に向かう信号
それらがお互いにバランスを取り合って腸管の運動を整えている状態をいいます。
 
お腹の調子が気分や行動に影響したり、逆に気分や行動が腸の調子に影響したりする関係です。
過敏性腸症候群(IBS)は、その両方向での信号が強すぎるため、いろいろなストレスが加わることで腸の動きに異常がでやすく、下痢や便秘を起こします。

幸せホルモン「セロトニン」は腸でつくられる

●緊張したらお腹が痛くなった
●激しく怒られたら下痢になった
●不安が続くとお腹が痛くなる
●ストレスが続くと便秘になる
 
 
こんな経験は誰しもがあるかもしれませんが、脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。
逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すという報告があるそうです。
つまり、ココロと腸とは、大きな関わりがあるのですね。


そして、腸が「第二の脳」っていわれるのは、大切な働きとして神経伝達物質セロトニンやドーパミンを生成する場所だから…

私たちが脳で幸せを感じるもとになる「幸せホルモン」のひとつがセロトニンです。
セロトニンで前向きな気持ちになれ、幸せを実感し、満足感から健康に過ごせます。
セロトニンが不足すると、怒りやすく、キレやすくなるようです。
「やる気アップ」の働きがあるのがドーパミンです。
ドーパミンが分泌されることで意欲が向上したり、快感や多幸感を得られたりします。

腸活で軽やかにイキイキと

腸の健康とココロの健康はお互いに関係しあっていて、私たちの健康にも大きく影響を与えていますが、日本人の腸内細菌の数は、年々減少しているといわれています。
昔に比べ食物繊維の摂取量の減少やアレルギー患者の増加傾向などからもわかるそうです。

腸内細菌の鍵となるのが日本の伝統食である発酵食品です。
日本は、世界でも有数の発酵食品文化あります。。
味噌、醤油、納豆、ぬか漬け、酒粕、甘酒……発酵食品は私たちの身近に溢れています。
私たちの体の中にも100兆個もの微生物が住み着いていて、腸内フローラ…つまり、腸内細菌のバランスを整えたり活性化する役割があります。


納豆や味噌などの発酵食品を食べることで腸内環境が整えば、脳もイキイキ!ワクワク!
腸内細菌の活性化=免疫活性=自然治癒力の活性に繋がります。

「日本人には、日本人の腸内細菌叢があり、それを保つ食べ物がある。」

ココロの幸せは腸で決まる

まずは、食生活を意識するように、私たち日本人の「命をつなぐ発酵食」を大事にしていきたいですね。
腸と脳、体と心、どちらかの具合が悪ければ不調を感じます。
規則正しい生活と十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスを抱え込まないように、笑顔でリラックスして過ごしたいですね。



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