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鍼灸天満月

お知らせNews

2023/12/11

鍼灸コラム

「腎」の衰えと月経の変化☯

冬は『腎』の働きを高めよう!

冬は、『腎』=「生殖器・腎臓・膀胱」が大切な季節。
この『腎』の働きが活発になり消耗しやすく痛めやすいのが冬の季節でもあります。

『腎』はいのちの源。

生育、成熟、老化、生殖のエネルギーと関係していて、妊娠やお子さまの成長・発達、アンチエイジング、などにも関係して、深い関わりがあるのが『腎』です。


年齢を重ねて、この腎のはたらきが衰えてくると、
「すぐに口が渇く」
「いつも疲れている」
「手足がしびれる」
といった症状が現れてきます。

それ以外にも、毎月の月経の変化も現れやすくなります。
生理がはやくなったり、遅くなったり…
それは、身体からの声です。

東洋医学で考える「腎」の衰え

月経の変化の中でも、月経周期を考えてみましょう。

●腎陰虚(ほてりタイプ)

【遅れる場合】
血液や女性ホルモンなどの材料が不足

【早まる場合】
体液、水分が少ないため、からだに熱がこもり、その熱が血液を無秩序に動かし出血してしまう。


基礎体温が全体的に高い、月経量が少ない、月経血が鮮やかでやや粘っこい、足腰がだるい、暑がり、手足がほてる、喉が渇く、午後になると微熱がでる、ヤセ型、舌が赤い、苔が少ない、裂紋(舌の表面がひび割れ状態)などが気になります。


 
●腎陽虚(冷え症タイプ)

【遅れる場合】
冷えを伴うエネルギー不足で代謝機能の低下が起こっている

基礎体温が全体的に低い、高温期の前後の体温が低い、月経量が少ない、月経血が淡いor黒っぽい

【早まる場合】
陽気(からだを温める力)が足りないため、血液をととどめておくことが出来ず出血してしまう。

足腰が冷えてだるい、寒い、むくみやすい、下痢・軟便になりやすい、ぽっちゃり型、舌が淡色、大きい、歯痕、苔が白く水分が多い


いかがですか⁇
思い当たることはありませんか⁇

腎の衰えは下半身にあらわれる

そして、「腎」の衰えは、下半身にあらわれます。
今までと同じように歩いているのに、足が妙に疲れると感じるようなら、足裏のツボ(湧泉)とかかとを中心に、足裏マッサージを。
また、下半身全体の血行をよくして、脂肪を燃焼させやすくするお腹のマッサージもおすすめです。

セルフケアでも腎気を補えるツボがあります。

●“腎気”を補うツボ
・関元(かんげん)
お臍の下3寸で最も力のない所。

・命門(めいもん)
ちょうどおへその真裏。第2第3腰椎の間にあります。

・腎兪(じんゆ)
第2腰椎棘突起の下から両側に1.5寸の所。おへその真裏の命門穴から少し外方が腎兪になります。

・湧泉(ゆうせん)
足底の中心線上で前から3分の1の所。

・復溜(ふくりゅう)
内くるぶしより2寸上でアキレス腱とすねの骨の間の所。


腎気は食べ物から補うことができます。

身体を冷やさないように心がける、温かい食事をとるとともに、『腎』を補う黒い食べ物を積極的に食べるのがおすすめです。

ねぎや生姜、根菜類(じゃがいも、さつまいも、にんじん、山芋など)を温めて食べたり、黒ゴマや黒豆、黒きくらげ、プルーン、黒砂糖など「黒い食材」を積極的にとるのがおすすめです。



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