月のリズムで暮らす

古来日本人は、月のリズムで暮らしていました。
昔の人はいつも空を眺め、太陽や月の満ち欠け、星の動きを観察し続けることで、時間や季節の移り変わりを読み取っていました。なかでも月は、人々の生活と密接な関係を持ち、明治五年(1872年)までで使用されていた暦は、月の満ち欠けをもとにした「太陰太陽暦」です。

暦とは宇宙のリズムを読み解き、日々の生活に使えるようにしたモノです。
 太陽の動き(365日で1周する)を元に作った暦が「太陽暦」
 月の満ち欠け(29.5日で1周する)を元に作った暦が「太陰暦」
 太陰暦を基本にしつつ、季節を合わせるために太陽暦の要素を組み合わせた「太陰太陽暦」
旧暦は宇宙と自然のリズムを美しく絶妙に反映した暦です。
旧暦の時間の知恵と仕組みは、先人たちの積み上げてきた道のりがあったからこそ・・・

昔の人たちは月とともに過ごしていましたが、文明の発達とともに、現代では、自然のリズムとはかけ離れた生活を送るようになってきました。都会に暮らしていると、どこにでも快適空間があって、寒くても暖かいし、暑くても涼しいです。土もなく、植物も少なく、季節感や五感がみるみる鈍っていくように感じます。

…春夏秋冬それぞれの季節を味わいながら月のリズムで毎月を生活する。
…自然に寄り添う暮らしをする。

太陽が循る中、地球上の作物や樹木が成長し、動物が繁殖をし、人々は月の暦で農作業や漁を行います。月は、出産や産卵、感情の変化などに影響を与えるといわれています。月の持つエネルギーは、私たちココロとカラダに大きく影響しているのです。
ストレスが多く時間に追われ、忙しく慌しい社会の今だからこそ、月を眺め、暦を意識することで、季節やその時々の四季に思いをはせるのもいいものです。そうすることで、何か大切なことを思い出したり、新しいことを発見したり、毎日を楽しく生きられるはずです。